「好き」が詰まった、わたしたちの暮らしのかたち
設計・現場監督を私が、大工工事は夫が担当し、それぞれの得意分野を活かしてつくり上げた自宅です。
夫の希望は、「真四角のシンプルな家」と「夜でもドラムが叩ける防音の音楽室」。
私は、「無垢材を使った経年変化を楽しめる家」「家事や仕事にやさしい動線のある家」をテーマに設計しました。
育児に家事、そして仕事と、毎日が慌ただしく過ぎていく中で、できるだけ手間のかからない暮らしを目指しました。
洗濯は“洗う・干す・しまう”を一カ所で完結できる間取りに。掃除はルンバに助けてもらい、食洗器とIHのおかげで、キッチン掃除の手間もずいぶん減りました。
音楽室では、夫が趣味のドラムを夜でも楽しめます。他の部屋にはかすかに音が聞こえる程度の防音性能。
私も気兼ねなくピアノを弾ける時間が増えました。
室内には無垢材を多く取り入れています。時間とともに味わいが増し、暮らすほどにこの家が好きになっていく感覚があります。
間取りは決して特別ではありませんが、年月を重ねるほどに愛着が増す、そんな家になりました。
南西側には貯水池があり、建物が建つことはありません。大きな窓から見える緑が心地よく、毎日ほっとする風景です。
これからもこの家と一緒に、ゆっくりと日々を重ねていくつもりです。